片麻痺とパソコン

日常生活
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自分は今年63歳のオヤジですが53歳の時脳出血で倒れてしまい、以来右片麻痺です。最近は、パソコンの世界そのものがハード面・ソフト面ともにバリアフリー化が進んだため、以前に比べてだいぶ楽になりましたが、右手が全く動かない状態でパソコンを使うのは未だになかなか大変です。今日はそんな自分が「どのようにしてパソコンを使っているのか」についてご紹介したいと思います。

まずは左手でのマウス操作に慣れる!

自分がパソコンを知ったのは高校生時代で、まだまだ「パソコン黎明期(れいめいき)」でいわゆる「DOSとフロッピー」の時代です。もともと体育会肌の自分は当時はほとんど関心はなかったのですが、大学を出て就職すると仕事の関係上嫌でもパソコンをマスターさせられました。以来脳出血で倒れるまで、30年間ほとんど毎日パソコンを打たいていました。そのため、キーボードタッチやマウス操作は完全に身体に染み付いていたので、退院後パソコンの前に座った時一瞬どうしたらいいか戸惑ってしまいました。

キーボードはパソコンを始めたころのようにキーボードとにらめっこしながら指一本で一つずつ打たけばいいのですが、マウスはそうもいきません。今まで人差し指で打っていたenterは中指で、escapeは人差し指で打たなければならないのです。これにはまいりました。enterとescapeでは全く逆です。文字変換時のenterとescapeの役割を考えてみてください。文章を打つのにミスばかりして全然先に進めないのでイライラしっぱなしです。しかし、慣れとは凄いもので一ヶ月もすると間違えることはほとんどなくなりました。今では完全に無意識で指が勝手に動いてくれるようになりました。
なお、最近はOSの設定を変えるだけで、簡単にマウスの左右ボタンの役割を入れ替えることが出来るようになりましたが、自分は今度は「中指Enter」が身体に染み付いてしまったのでそのままです。ただ、「人差し指Enter」に慣れている普通の人はそのままの方が脳も混乱せずいいと思うので、「ボタンの切り替え方」をご紹介します。

マウスボタンの左右の役割を入れ替える方法:Windows11の場合

1.デスクトップ画面下の「スタート」アイコン(赤枠)をクリック→「設定」アイコンをクリックします。 → 

2.画面の左側にあるメニューから「Bluetoothとデバイス」をクリックする。
3.メニューから「マウス」をクリックする。
4.「マウスの主ボタン」を変える。※普通は「右」なっていますがこれを「左」に変える。

これで終了です。あとは実際に試してみてください。左手の人差し指でクリックすればenter、中指でクリックすればescapeになります。

音声入力を試してみたのですが・・・

自分は半年ぐらい前述の方法でパソコンを使っていたのですが、なにぶんにも片麻痺になるまで完全ブラインドしかも両手で打っていたころに比べると、文字入力に10倍ぐらい時間がかかってしまいます。そのため、企画書や各種原稿を書くのが日ごとにいやになり、しまいにはメールやSNSすら打つのが面倒になってきたのです。そんなある日、飲み友達の元NHKの音声ディレクターから「最近の音声入力ソフトはかなり優秀だよ。試してみたらどう?」と言われたのです。

実は自分は片麻痺の影響で口が滑らかに動かない、いわゆる言語障害の症状もあったので、非常に滑舌(かつぜつ)が悪く自然と人と話をしなくなり、その結果ますます滑舌が悪くなるという悪循環に陥っていました。そのため「音声入力はしゃべりのいい訓練にもなり一石二鳥かも!」と思い、すぐに音声入力用の高感度マイクを買い1-2ヶ月ぐらいいろいろなソフトを試してみました。

結果は・・・✕✕。原因は自分の「滑舌の悪さ」です。マイクに向かっていくらゆっくりしゃべっても誤変換ばかり通常はAI機能で徐々に精度が上がっていくはずですが、自分の場合は全然ダメでした。それでも一ヶ月は我慢してやったのですが、あまりにもストレスが溜まるのでやめました

ただ、これはあくまでも自分のケースなので、皆さんの場合はうまく行くかもしれません。最近のAI技術関係は日進月歩で進化しているようなので、一度試してみてはどうですか?

スクリーンキーボードは絶対におススメです!

皆さんは「スクリーンキーボード」というモノをご存知でしょうか?
この「スクリーンキーボード」はWindows10の頃は「ソフト(ウェア)キーボード」と呼ばれていたもので、画面上に表示された文字盤から文字を一文字ずつマウス等で指示(クリック)してコンピューターに入力する方法です。当然ディスプレイがタッチパネルなら、指でタッチすることで入力することもできます。まあ、今の日本で生きている人なら銀行のATMや外食店店頭などでお馴染みでしょう。

このかなり昔からあった「スクリーンキーボード」なんですが、Windows11になったころから文章入力ツールとして非常に優秀なツールとなってきたのです。その理由は・・・「スクリーンキーボード」自体にあるのではなく、文章の予測変換機能の進化にあるのです。まあ、近年のAI機能進化の賜物です。わかりやすく言うと、「数文字打つと瞬時にそれに続くと思われるフレーズを予測表示」してくれますが、それが最近は非常に精度が高くなってきているのです。そのため、キーボードをクリックする回数と時間が大幅に少なくてすむのです。

また、画面上に表示されるキーボードの種類も、自分が使い慣れたものや入力する内容に合わせて選ぶことができる(例えばエクセルで数字入力が多いときは12キーキーボード、普段はアルファベットクラシックキーボードなど)ので非常に便利です。

また、当たり前なんですが机の上から邪魔くさい物理キーボードが無くなるのです。ちなみに自分の机の上にはパソコン関連のものは何もありません。ディスプレイは32インチ壁掛け液晶テレビをTV兼用で使い、マウスは電動車椅子に付けたマウステーブルでコードレスマウス操作し、パソコン本体はミニPC(15cm四方で厚さ3cm程度)はTV下の棚に置いています。きっと初めてこの部屋に来た人はこの部屋でパソコンをやっているとは思わないでしょうね。

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